全国ゴルフ練習場施設数、延べ利用者数の推移を見てみましょう。
年 度 | 施設数 | 利用者数(千人) | 一施設当(人) | 一施設当たり比率(%) |
1998 | 5,037 | 120,111 | 23,846 | -2.2 |
2000 | 4,785 | 110,152 | 23,020 | -1.5 |
2002 | 4,486 | 102,214 | 22,785 | -0.9 |
2004 | 4,236 | 99,161 | 23,409 | 2.3 |
2006 | 3,818 | 97,422 | 25,517 | 4.6 |
2008 | 3,641 | 102,204 | 28,070 | 4.8 |
2010 | 3,546 | 98,936 | 27,901 | -3.4 |
2012 | 3,425 | 93,180 | 27,206 | -0.1 |
2014 | 3,278 | 88,746 | 27,073 | 0.2 |
表を見ると、ゴルフ練習場が年々数を減らしていることにより、一施設当たりの利用者数は2008年まで増加しています。ただ減少し続ける利用者数がそれを上回っていることが分かります。2010年は夏の猛暑の影響などもあり、ゴルフ関連の参加人口は前年に比べて大きく減少しました。練習場、利用者数を表したこの表にもそれが表れています。その後、東日本大震災の影響から減少が懸念されましたが、表中のデータでは目立った影響は見られません。ただし、少子高齢化による人口減少などの影響は避けられず、このままの状態ですと今後も大幅にゴルフ練習場利用人口の増加を見込むことは難しいとみられています。
ゴルフ業界全体が成長発展過程から円熟、後退期に入り、少子高齢化によるゴルフ人口の減少は避けて通れない現実があります。こうした背景から練習場、ゴルフ場とも、より効率利用を求め、閉鎖転業が続いています。供給市場の再編成は別にして、今、街における練習場の存在意義は何かが大きく問われています。
※「ゴルフ練習場」とは、打席を有した施設で、利用料金がある場合は「会員制」「非会員制」を問わず、また打席の大小、飛距離の如何、屋内外を問いません。さらに、6ホール未満、ホールの平均距離が70m未満のミニコースも「練習場」の部類となっています。コースに併設している練習場の場合、完全にゴルフ場の付帯施設としている場合は除きます。