更新日:2024/4/25

       

ゴルフインストラクターの職業コラム

松山英樹のコーチ「目澤秀憲」指導方針まとめ

ゴルフコーチ目澤秀憲の指導方針まとめ

2021年4月、松山英樹プロがマスターズ・トーナメント優勝を果たしました。

その3ヶ月前の2021年1月松山英樹プロは目澤秀憲をコーチに迎えています。わずか3ヶ月で松山英樹プロのポテンシャルをぐっと引き上げた名コーチ目澤秀憲プロコーチ。

今、注目のコーチですね!!

そんな目澤秀憲コーチがどんな指導を行っているのか?またどんなところに気をつけているのか?ゴルフ指導の極意をまとめてみました。

どうぞ指導の参考にしてみてください。

「悪いスイングなんてない」

目澤コーチの指導方法は、一人一人の選手に合った練習方法やスイング方法を一緒に見つけ出すというもの。

「悪いスイングなんてない」

と目澤プロコーチは言います。

その人の体の特徴やキャラクターに合ったゴルフが存在するというだけ

ということだそうです。

本人とじっくり話しをして、一番の最適解を導き出すことが大事なんですね。

徹底したデータ分析

セルフコーチング派、つまりコーチをつけずに一人でやってきた松山英樹プロ。

それだけ自分自身に軸を持ってブレずにやってきたということです。

当然、松山プロと目澤コーチとの間には理想のズレがあったそう。

目澤コーチはまずは松山プロの試合の映像やショットデータなどを見ながら、2カ月は色々なことを日々話し合ってきたそうです。

理想のズレを合わせるというのは大事なことなんですね

さらに様々な測定器を取り入れ、データ分析を実施。

そのデータをもとに、松山プロの意見を聞きながらアイデアを出していった、ということです。

徹底的にデータを分析するということもすごいことですが、そのデータをもとに、

「この練習方法にしましょう!」

「このスイングに変えましょう!」

一方的に指導しないのが驚きですね。

幅広い知識が必要不可欠

選手は、ゴルフにまつわるさまざまな知識に、必ずしも精通していなくてもいい。

選手に重要なのは、その人なりの哲学や、考え方、練習方法を持っているかどうかです。

一方で指導するコーチは、幅広い知識を持っていることは必要不可欠であり、その知識を増やす努力を続けていかなければいけません。

引用:https://newspicks.com/

さすがトッププレイヤーを相手にしているだけありますね。

一般人だとゴルフに対する哲学や考え方、練習方法がない人の方が多そうですね・・・

それはともかく、目澤プロコーチがなくてはならない!と強調しているのは

「知識」です。

確かに徹底したデータ分析をしても、そのデータを基にしてどのようなアイテムを使うか?その引き出しがなければ無意味です。

どらえもんがどの道具が何に役立つか?の知識がないと、たくさんのひみつ道具を持っていても、のび太くんが困っているときに、どの道具を出したらいいかわからないという結果になってしまいますよね。

ゴルフに関する知識をたくさんつけて、問題に対して関連するであろう情報を引き出しから出して提供してあげることが必要になってくるんですね。

TPIの資格を取得

TPIとはタイトリスト・パフォーマンス・インスティテュート、アメリカのインストラクター養成プログラムのことです。

「こんなに面白い考え方があるのかと衝撃を受けた。選手だった自分が抱えていた悩みを解決する糸口が、シンプルに、深く詰まっていた」

引用:https://www.asahi.com/

目澤プロコーチの場合、色んなコーチからアドバイスを受け自分の中で消化しきれずに、ドライバーショットを打とうとしてもなかなか上手く飛んでいかなくなってしまったというイップスのような症状が出てしまったそう。

しかし、TPIでアドバイスされたのは、これまでのどのアドバイスとも全く違うものだったそうです。

TPIでのアドバイスはスイングのかたちではなく、

フィジカル面のアプローチ

だったそうです。

目澤プロコーチの場合は、腹筋が弱く、お尻に力が入らないために、理想のスイングができないという分析のもと、実際に体を作るトレーニングをしたのだそうです。

さらにTPIの考え方を取り入れて、スイングを変えるのではなく、身体の癖を直すトレーニングも開始。

すると、見事にイップス解消。しっかりとドライバーで飛距離を伸ばせるようになったのだそう。

ティーチングとコーチングは違う

一定の(得てして担当コーチが指導を得意とする)スイングや理論の型にはめていく「ティーチング」に対して、各ゴルファーの身体的特徴を評価し、それに合った動きを探っていくのが「コーチング」

引用:GDO

目澤プロコーチの指導の特徴は「ティーチング」ではなく「コーチング」スタイル。

指導者が練習方法やスイングを一方的に伝えて教えていくのではなく、選手と一緒にアイデアを出しながら探っていくスタイルです。

人それぞれ体格や、身体的特徴は全く違います。それぞれに合った動きをするべきですが、まず分析が大変ですし、どの体格がどの動きに合う?というのは、膨大なデータが必要です。

TPIではどの体格の人が、どの動きで上手くいった。というデータを世界中で共有しているそうです。

指導者の経験や、成功事例、失敗事例を参考にして、選手に伴走しているようです。

常に最新の知識にアップデートする必要がありますし、高い分析力が問われます。

目澤プロコーチがいかにすごいかが、わかりますね。

 

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