現在日本におけるゴルフ人口は、レジャー白書2015、公益財団法人日本生産性本部によると、7,200,000人(アメリカに次ぎ第二位)で人口におけるゴルファーの割合は5.7%(カナダ、アメリカに次ぎ第三位)ゴルフ場一つに対するゴルファーの数は3,021人で世界第一位となっています。
では、近年のゴルフ人口の推移を見てみましょう。
2001年 1340万人
2002年 1040万人
2003年 1080万人
2004年 1030万人
2005年 1080万人
2006年 890万人
2007年 830万人
2008年 950万人
2009年 960万人
2010年 810万人
2011年 800万人
この10年でゴルファーは540万人減少。2001年が100%とすれば、2011年は約60%。新規ゴルファーもいるはずですが、ゴルフ人口は4割も減っています。さらに現在は720万人程度です。女性や若手のプロゴルファーの活躍や、ゴルフが2016年に開催されているリオデジャネイロ五輪の正式種目に採用されたことなどから、ゴルフ人口の増加やそれに伴うゴルフ場数の増加が期待されるものの、現状では数字を大きく押し上げる要因とはなっていないようです。
そして新規参入者が減った理由はというと、
・少子高齢化による人口減少
・若年層のゴルフ離れ
と言われています。確かに、人口は右肩下がりになり、景気も上がっている実感のない状況を考えると、「お金がかかるスポーツ」はやりづらくなっているかもしれません。さらに若年層のゴルフ離れの要因は一つではありません。ゴルフは他のスポーツに比べ、道具を揃えるのが大変で、かなりの手間とお金がかかるイメージがあります。服装についてのマナーも厳しく、加えて、ボールをちゃんと打てるようになるのに時間がかかること。競技時間も5時間とかなり長く、ゴルフ場までの行き帰りを考えると一日仕事。そもそも若者は車を持っていない人も多く、ゴルフ場までたどり着くことさえできないかもしれません。昔に比べればプレー料金は安くなりましたが、それでも週末のプレー料金は1万円以上かかるゴルフ場が多く、若者がもっと安価なレジャーを選択することは想像に難くありません。
ただ、ゴルフの魅力は他のスポーツに負けぬほど大きく、悲観するものではありません。その魅力を伝え、ゴルフ人口を長期的に増やすためには、サッカーや野球のように子供時代から触れることで、アスリート養成だけではなく気軽にレジャースポーツとして楽しめる基盤づくりが必要なのかもしれません。