ベテランのレッスンプロ、ゴルフインストラクターの皆様からお話を伺うと、一様に”ゴルフ全盛期”の頃を懐かしくお話しくださいます。
「あの頃はよかった!100人以上の生徒を指導していた。」
「昔の生徒さんは根性があり、厳しく指導してもやめたりしなかったなあ。」
そして言うのです。
「いい時代だったなあ…」
確かにそうかもしれません。
ですが、現在でも、100以上の生徒さんを指導し、予約溢れるインストラクターはたくさんいらっしゃいます。
こちらでは、今どうすればもっと多くの生徒さんに愛されるのかを考えてまいりましょう(^^)
ゴルフ全盛期と今、ターゲットの違い
ゴルフ全盛期にゴルフレッスンを受けられておられた方は、上場企業、自営業、士業などの職業が多くいらっしゃいました。ビジネスマンの接待、社交場といった仕事がらみで、ゴルフを必要とされる方々です。ですから多少厳しく指導しても、仕事の一環という考えで付いてきてくれた時代でした。また、全体的に根性がおありで、粘り強い生徒さんが多かったのではないでしょうか。
ですが、今は、休日に接待ゴルフ、上司とつきあいゴルフという時代ではなくなってまいりました。
純粋な趣味として、カジュアルに楽しむためにゴルフをされている方が圧倒的に多いのです。
ニーズは、ラウンドを楽しみたい。新しい友達をつくりたい。会話を楽しみたい。仕事以外の楽しみを持ちたい…様々です。また、今の生徒さんは、繊細です。粘り強くゴルフと向き合う必要がなく、少し嫌だと感じたらすぐにレッスンをやめてゆかれるでしょう。
そうした時代の変化、ターゲット層の変化に伴い、インストラクターも柔軟に対応していく必要がございます。今も変わらず”昔と同じような指導”では、うまく生徒さんの心をキャッチできないかもしれません。
今、この時代に求められるインストラクターとは
ゴルフインストラクターを職業にされる方は、素晴らしい才能や勝負強さ、努力といったものを兼ね備えていらっしゃるかと思います。そのためこれまでたくさんの賞賛を受けてこられたのではないでしょうか。
人は、褒められると喜びが生まれ、自信がつきます。そしてますますゴルフが好きになり、上達するというよい循環が生まれてくるものだということを肌で感じてこられたことと思います。
これからは、今まで周囲に褒めてもらったことを、今度は自分が恩返ししていく。そんな気持ちで生徒さんに接してみてください。生徒さんに喜んでもらい、ゴルフを好きになり、楽しく上達していただく。
それが今の時代のゴルフインストラクターの姿です。
今は、技術を伝授するだけではなく、サービス業、接客業であるという認識をしっかりと持つことが重要です。つまり「おもてなし」の心です。生徒さんの満足、喜びが自分自身の喜びだという謙虚な心で日々インストラクター業務にあたっていただければ、生徒さんに慕われ、きっと人気のインストラクターになれるはずです。